怪我の功名

住職のおはなし

先月ぎっくり腰を発症し、育寺日誌をお読みくださった方々より心配やお見舞いのお言葉を頂戴し、自分は幸せ者だと痛感いたしました。みっともない記事となりましたが、今は体調も快復し前向きに職務に励んでおります。

改めて皆さまにご心配をおかけしましたこと、ここにお詫び申し上げます。

そんなほろ苦い経験でございましたが、怪我の功名と申しましょうか。なにげなしに行った鍼灸治療ですが私の意識に変化をもたらしてくれました。

治療をして、緊張していた筋肉がやわらぎ、腰や肩が楽になっただけでなく、普段目には見えない身体の中を少し知ることができました。どうやら私は消化能力があまりよくなかったようです。

これまでは食事を一日一食にしていたのですが、その結果便通も悪く、お腹が張る日常を過ごしていたのです。こういうのはあまり気付かないものですね。指示を受け食事を3食をきちんと決められた時間に摂取することになり、内臓が活き活きして参りました。

東洋医学は身体の不調を内側から治すことが特徴といえます。病気を未然に防ぐため日頃から疲れを貯めないようにというものですが、なんとなく歯医者さんみたいですね。治療よりも予防が大事と。

そして私たちが行っている御本尊に南無妙法蓮華経というお題目を唱題する修行も心の中をきれいにする実践修行です。

余談ですが治療の中で初めて「お灸」を経験しました。その為に現在一妙寺の本堂はモグサの香りが充満しております。お参りにいらした方、「住職お灸をすえられてるな!」とどうか笑ってやってください。

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