住職の叫び 2021.02.01 住職のおはなし お 寺 は 終 わ っ た お坊さんを呼んで法事をするのはもう終わった。 お坊さんを呼べばお布施を包まなければならないし。 お経も難しくて正直何言ってるかよくわからない。 住職さんにいわれてお供物を用意したけど、これってただの飾り?よく考えたらお供物だって時間が経てば傷むだろうし、最終的には処分するんだったら最初から用意しなくてもいいじゃないか。 そういえばお坊さんってどうやってなれるんだろう?えっ修行しなきゃいけない!?それも何年も山に籠って・・・ぶっちゃけ修行中は無給だっていうし、修行しても生活が安定するわけじゃなさそうだ。そんなのやってらんないよ。 だから寺院社会はコロナに勝てない。残念ながらお寺の時代は終わった・・・。 一妙寺住職 魂の叫び お 寺 は 終 わ っ た お坊さんを呼んで法事をするのはもう終わった。本当にそうだろうか。 お坊さんを呼べばお布施を包まなければならないし。だからこそ、ミスが許されない緊張感はよい空間を創る。厳かな時間の中で己や故人と向き合うし、例えば今日私が過ごしてるこの時間は亡き人がどうしても生きたかった一日だったのかなとか、新しい気付きを生み出す。 お経も難しくて正直何言ってるかよくわからない。普段は着ることのない喪服をまとい、伽羅のお香が焚かれた本堂での法要儀式やお経は記憶として心に残る。 住職さんにいわれてお供物を用意したけど、これってただの飾り?よく考えたらお供物だって時間が経てば傷むだろうし、最終的には処分するんだったら最初から用意しなくてもいいじゃないか。あれ、ちょっと待てよ。そういえば昔は頂いたものはまず先にお仏壇にお供えした。思えば今は何でも合理的になって省略することが当たり前になっているかも。こういう「まずはお供え」という心になんとなく癒しを感じるなあ。住職さんが家に来る日はお経の後、お供えを一緒に食べながらいつも私の話に共感してくれて、楽しみにしていた。 そういえばお坊さんってどうやってなれるんだろう?えっ修行しなきゃいけない!?それも何年も山に籠って・・・ぶっちゃけ修行中は無給だっていうし、修行しても生活が安定するわけじゃなさそうだ。そんなのやってらんないよ。しかしそこには多くの「おもい」がこもっていて、長い修行を経て五感に沁みついた心と経験は唯一無二の使命感をつくり、かんたんには忘れられない「おもさ」がある。 だから寺院社会はコロナに勝てない。残念ながらお寺の時代は終わった・・・。いやいや、そうじゃない。そう思ってはいけない、こんな時こそ私はお坊さんの使命感を信じる。なんとなくの仏事から、五感で伝わる仏事に。 これからがお坊さんの時代だ! 一妙寺住職 魂の叫び 住職のおはなし 第125回お経と法話の会 新年祝祷会 第126回お経と法話の会