歌舞伎日蓮の上映

住職のおはなし

  今月の一妙寺の「お経の会」は歌舞伎を観劇いたします。上演のテーマは「強い信念のもと、人々の幸せを願う日蓮の志」となっております。

 日蓮聖人が生きられた時代は戦乱が続き、天災が相次いだ鎌倉時代です。飢餓や疫病が流行り、世相は混乱を極めてました。

 夜更けの比叡山では、古いお堂の前に修行僧たちが集まっています。日蓮聖人がお堂にこもってすでに十日・・・飲まず食わずでついに読経の声も途絶えました。

 強硬な姿勢を貫く日蓮聖人に反発心を抱く周囲の僧たちをよそに、日蓮聖人の熱い情熱に突き動かされたお弟子の日昭がその身を案じて扉を壊し、お堂の中へと踏み込むと…。

多くの人々が救われぬ世に疑問を抱かれた日蓮聖人は、自らの内なる声と向き合われます。幾多の困難に見舞われながらも、今を生きることの大切さを説く法華経を弘めるため、強い信念のもと人々の幸せを願います。

 このたびは、日蓮聖人降誕八百年を記念しての上演となっております。希望の光を照らし、その思いの力が心に響く舞台に期待しましょう。