コロナ不況に危機感 2021.08.01 メディア掲載 コロナ不況に危機感 コロナ禍のため、これまでにオンライン法要を50件ほどやってきましたが、お寺を維持するほどの収入にはなっていません。コロナ後のお寺はどうしていくべきなのか、開教寺院として考えることが多いと実感しています。一般のお寺と比べると体力がないというか、コロナ禍での収入の減少を肌で感じます。 経済的な面から見ると、今の”コロナショック”はまだ第1波だと見ています。次ぎにグローバルな打撃がくる。これが第2波です。グローバルな流れはお寺に関係ないと思うかもしれませんが、お布施をしてくれる一般の方に大きな影響がある。金融機関に影響が出るのが第3波。そうなると、これまで通りのお布施を払えない人が増えてくると思われます。 これから、世間は今よりもっとお金を稼ぎにくい時代になる。去年と同じだけ働いても同じだけ稼げるとは限りません。コロナ禍で起こった変化は、皆がワクチンを打てば元に戻るのかというと、私は戻らないと思っています。元に戻ると考えているお寺から淘汰されるのではと心配しています。 今の若い方の人生観は変わっている。昔は高級車を持つことがステータスでしたが、今の人は高級車を持つことに興味がありません。むしろ馬鹿にしている。そんなこ れからの時代のお寺はどうあるべきか。私はコンパクトになる べきだと思っています。 仏事の依頼をオンラインで引き受けるのも増えるでしょう。ネットに対応し、皆が使っているツールを使うことは大事です。世の中では、店舗だけで売るのではなくウーバーイーツに対応したり、プロレスラーがユーチューブに挑戦したり、皆必死に努力しています。 大事なのは、まず危機感を持つこと。最悪の事態を想定し、その事態を回避する準備をしているか。大げさかもしれませんが、戦争で負けてすべてなくなったと思うくらいの覚悟が必要ではないか。そのくらいの危機感を感じています。 オンライン法要にしても賛否がありますが、問題は需要がある以上、その人たちを無視してはいけないということです。今後お寺はどうしていくべきか、常に考え続けなければいけないと思っています。 メディア掲載 第130回お経と法話の会 夏のお施餓鬼法要 コロナ不況の記事 ピックアップ記事 住職のおはなし 住職の叫び 2021.02.01住職のおはなし