白湯のお話 2021.09.01 住職のおはなし 皆さまは白湯(さゆ)をお飲みになる習慣はございますか? 白湯(さゆ)とは、水を一定の時間沸騰させ続けて作るもので、美容や健康のために飲んでいる方も多いと思います。毎日ゆっくりと白湯を飲むことで内臓が温まり、デトックス効果などが期待できるといわれております。 人体を構成しているエネルギーには空風火水地(くうふうかすいち)の5種類があります。その組み合わせで人の身体が形成されていて、この5つのバランスは人や日によってそれぞれ異なり、火のエネルギーが強い人もいれば、風のエネルギーが前面に出ている日時も。そのバランスを整えて、身体を健康な状態に保つ働きがあると言われているのが白湯なのです。 というのも、白湯は「土瓶(地)」に「水」を入れ「火」に掛けて、沸騰させ、「気泡(風)」を発生させた4つの要素が含まれているので、その人に足りないものを補うことができるというわけです。それで体の良いのですね。 私たち日蓮宗の僧侶が合掌する五輪塔やお塔婆もやはりこの空風火水地の5要素が示されており、最後の「空(妙法)」とはお題目を信仰しお唱えすることで佛教の目的である成道や昇天をあらわします。 身近な白湯にこんな秘密があっただなんて驚きですね。一妙寺の御本尊は「空」を示す仏像のみお祀りしておりますので、また時間をかけて残りの4要素をあらわす仏像を揃えていくことを目標にしたいと思います。 今月のお経の会は秋のお彼岸です。まずは仏像となる原木に、皆様と一緒にお経を読みノミ入れを行いたいと思います。仏像をお迎えするのは少し先の未来になりますが、これからも白湯のようなお寺を目指して頑張って参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 住職のおはなし コロナ不況の記事 第131回お経と法話の会 秋季彼會四菩薩ノミ入れ式 ピックアップ記事 住職のおはなし 住職の叫び 2021.02.01住職のおはなし