そうだ、感井坊へ行こう!

住職のおはなし

  身延山には「感井坊(かんせいぼう)」という小さなお寺があります。お恥ずかしい話なのですが私赤澤も最近までこの感井坊のことを存じ上げませんでした。なぜなら地元の人びとからも「怖い」「廃墟のよう」といわれていたお寺であったからです感井坊は身延山の中腹にある小さなお堂で、昔は七面山へ参る拠点となったようです。やが国道がつくられ七面山への登山口まではわざわざ感井坊を通らなくても、車でいけるようになりました。かつては多くの方が行き交い、宿坊の役割も果たしていたのですが徐々に参詣者が減り衰退の一途をたどります。

 そんな感井坊にお心を痛められた一人の住職さんが「感井坊、復活!」を目標に立ち上がります。誰にみられるまでもなくお一人で着々と黙々と山を登り、痛みの激しかった仏像を修復し、お堂を磨き、山道を整備されたのです。感井坊にはそのお坊さんの優しさが至るところに感じられるお堂となり、それまで「怖い」といわれていた雰囲気が一気に変わりました。

 この感井坊復興の大浄行を達成されたのが身延山清水房住職、内野光智上人です。私赤澤が学生時代からご指導を頂いている先輩であり、大変ご恩のある方です。復興を遂げた感井坊にとって一番の御馳走は多くの方が手を合わされる事です。是非一妙寺のみなさまと一緒にお参りさせていただきたいと思い、この度参拝旅行を企画しました。ご参加をお待ちしております。

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