法人設立のメリット

住職のおはなし

  一妙寺が宗教活動を行う上で何故法人を設立することが望ましかったのでしょうか。今回はその理由をお話したいと思います。

  まず1つ目に役員会を組織し制定した規則が宗教法人として所轄庁に認証されることによって、住職の個人事業ではなく、信徒さん方と一緒にこの活動に取り組んでいるということが証明でき、社会的な信用を構築することができます。 それによって金融機関での口座も個人ではなく法人名義で開設することができるようになります。

  いままではお寺に納めていただくお布施を「アカザワテイシン」宛てに入金していただいておりました。なんとなくお寺のお金を着服しているような負い目がありましたが、これからはその悩みがすっきりと解消いたします。 そして、一妙寺の土地、建物が個人から法人名義となりました。 これまで一妙寺の財産は赤澤貞槙個人の所有物でした。個人の保有でも普段の宗教活動に不都合はないのですが、例えば私が急な病や事故等で死亡したとき、個人名義の土地、建物は妻や子への相続財産となります。そうなると一妙寺の本堂に安置されているお位牌、お墓に埋葬されているご遺骨、活動を心の拠所としてくださっている個人の信仰はどうなるでしょうか。 公益の役割を担う礼拝施設が、個人に相続されることは望ましいことではありません。

  活動や財産を法人名義にすることにより、赤澤貞槙の次に一妙寺住職へ就任されるお坊さまへの継承を円滑に行うことができるようになります。 一妙寺の活動の原資はお葬式やご法事の際にお包みいただいたお布施です。そのお布施には大切なご家族を亡くされた方の供養のお気持ちが込められております。宗教活動が永続的に保持されるためには法人設立が好ましいのです。 一妙寺はこれからも皆様へ「良いお寺ですね」と言っていただけるための努力を続けていきたいと思います。

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