寺号公称の感動 2018.03.01 住職のおはなし 今でこそ私たちのお寺は「一妙寺」と名乗らせていただいておりますが、以前はそれが叶いませんでした。 「えっ?今までお寺じゃなかったの??」 日蓮宗では寺院規定の中に厳しい基準があり、寺院年収や信徒数、敷地面積、活動内容などにより「寺院・教会・結社・布教所」と区分けされるのです。 一妙寺は平成22年に何もない賃貸物件の一室から始まったので「布教所」からのスタートでした。(その後、平成25年に結社へ昇格)その為に正式に「寺」や「住職」と名乗ることができず苦労することもありました。 しかし「はまち」が「ぶり」になるように私たちの地道な活動が認証され、平成29年5月に「お寺と名乗っていいよ」という慶事を迎える運びとなったのです。日蓮宗で一番偉いお坊さんより「寺号公称」の証と印を賜るべく、日蓮宗総本山・身延山久遠寺へ登るのですが、この時の感動は今でも忘れません。 これが我が子のことならば、表彰式を見に行く親の気持ちですが、信徒の皆さまにわざわざ山梨県までご同行頂くのは申し訳ない気持ちでおりました。そんな私に「失礼かもしれないけど、息子としてみてるわよ」とお答えくださったご信徒さま。 認証式は平日でしたので、わざわざ会社に有給をだし、ご出席くださいましたご信徒さま。 前泊が難しく息子さまと午前2時ご自宅を出発され、お越しくださいましたご信徒さま。お仕事があるので式典後の観光はご一緒できないが、せめて表彰だけでも見届けたいという思いで駆けつけてくださったご信徒さま。そして信徒の代表として前日から身延山へ入り、住職とともに研修を受けてくださったご信徒さま。 このような優しい方々に囲まれ、守られているのが一妙寺でございます。 小さなお寺ですが俯仰天地に恥じないお寺でございます。 住職のおはなし 第93回お経と法話の会 第94回お経と法話の会 春季彼岸会法要 ピックアップ記事 住職のおはなし 住職の叫び 2021.02.01住職のおはなし