開教偈のお話し(11)

住職のおはなし

  「若しは信、若しは謗、共に仏道を成ぜん」

法華経を畏れ、敬い、信じる方が仏道修行を成就することができるのは当たり前でしょうが、なぜ法華経を謗る人も仏道を成就することができるのでしょうか。
これは法華経を誹謗することを勧めているのではありません。たとえ誹謗することがあっても、そのことで妙法の真理に関わることができたのだから、やがてその逆縁に導かれて、遂には順縁の人になるであろうという意味です。
日蓮聖人を殺めようとした阿仏房が日蓮聖人の外護者となるようなことをいうのです。誹謗したままでも救われるということではありません。

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