開教偈のお話し(7)

住職のおはなし

  「色相の文字は即ち是れ応身なり」

色相の文字とは法華経の経文のことをいいます。法華経は一部八巻二十八品といわれ、28章によって構成され、およそ7万字の漢字があります。この法華経に無量義経と観普賢菩薩行法経を合わせて、法華三部経と呼んでいます。
無量義経は法華経はこれまでの教えとは全く違う真実のお経だから心して学びなさいと教え、観普賢菩薩行法経は法華経で説かれた教えを具体的に実践する修行方法が説かれています。故に本当の法華経は法華三部経ということになります。
応身とは仏陀が私たちを助けるためにこの世に出現した仏のことをいいます。法華経の7万字の文字はお釈迦様が私たちを救済するために説かれたものであり、いわばお釈迦様の分身であるといっても過言ではありません。事実お釈迦様は法華経とご自身は体であると説かれています。

ピックアップ記事