仏道修行のお話

仏教は人間の心の境地を十種に分類いたします。これを難しい言葉で「十界」と申します。

 十界の中には人間の世界や動物の世界、仏の世界や地獄の世界が見受けられます。今、自分の魂がどの世界にいるか?を見つめることが仏道修行といわれるものです。

 私たち人間はどんな高貴な方のお生まれであっても、動物的な要素が含まれていることを忘れてはいけません。心の中には動物の習慣や性質が宿っているということです。これは進化の過程を経て猿から人間になっていったことでも証明されます。

 動物の本能とは、礼儀や礼節を失うことを申します。例えば文部科学省が発表した統計では1990年代より授業中に席をたつ(椅子に座っていられない)子供が全国的に増えていることがわかりました。それまでは授業中にトイレにいくことでさえも、恐れ多いことでした。

 教育を受け小さな子供が大人へと成長を遂げていくのですが、人間は育て方を間違えるとこの動物的な本能が育ってしまいます。

 昨年はアナと雪の女王がヒットしました。「在りの~ままの~」という歌詞ですが、在りのままでいると人間は猿に戻ります。それではダメよ~ダメダメ。壁にドンっとぶつかっても、礼節を重んじ、「社会の中では礼儀正しくあれ」と躾けること、姿カタチの見えないものにも心を尽くし、心を人間界に留めることが仏教の教えです。
              

2014年12月15日