お施餓鬼の御法要

 真夏の祭典、「お施餓鬼大法要」を執り行いました。この一妙寺に眠る各霊位、殊に本年新盆へあたる方の御供養を謹んでお勤めさせていただきました。

お施餓鬼法要は自分の御先祖だけではなく、普段なかなか供養することができない霊魂、餓鬼界に堕ちた霊魂にも一年に一度供養を施しましょうという法会です。

お釈迦さまの教えの中で、前半部分は霊魂のレベルによって分別される、つまり仏界に昇ったり、人間界に留まったり、餓鬼界に堕ちたりという教えでした。

しかし説法が法華経の場面になりますと、仏界も餓鬼界も人間界の中に存在するという解釈にかわります。

心の状態によって、仏となったり餓鬼となったりする。午前中優しかったが午後になると無慈悲になる、常に心が移り変わることを根本とした解釈となりました。

つまり餓鬼とは自分の心に空いた穴のこと、自分の事をなんとなく好きになれない感覚、これを餓鬼と申します。自分の事を好きになれる感覚、これを仏と申します。

ここで施しの対象が自分の心であったことに気付かされます。

しかし私たちは心を施すどころか満たそうと致します。衝動買いに走ったり、暴飲暴食をしたり。

「物質的な快楽だけでは自分心は満たされないこと」を知ることから施餓鬼供養は始まります。

2014年08月01日