日蓮宗の御本尊

新しい本堂をお迎えし、嬉しい事がたくさんある一妙寺ですが、我々日蓮宗信徒にとって何よりも嬉しいのは、正式な御本尊をお祀りすることができたことではないでしょうか。

 日蓮宗の御本尊は日蓮聖人が佐渡ヶ島で顕されました「文字式曼荼羅」です。

 今でこそ馴染みのある文字式曼荼羅ですが、鎌倉時代ではこの形態による曼荼羅は他に例がなく、日蓮聖人が初めて顕された形の御本尊となります。

 何故、日蓮聖人は仏像や描画ではなく、文字式の曼荼羅にされたのでしょうか。

 それは仏像を本尊にしますと、「綺麗なものしか祀らなくなる」という私たちの性質をついたところに答えがあります。

 法華経信仰の尊いところは、礼拝する対象に大悪人である提婆達多が勧請されていることであるといえましょう。

 お釈迦様は自分の暗殺を試みた大悪人、提婆達多の成仏を説かれました。これは提婆達多の罪を許すことにより、提婆達多も他者の罪を許せるようになったという因果の教えを説くものです。

2014年05月01日