私たちの本堂

旅先で目覚めると、初めての地にいるのだと胸が高ぶることがある。新しい1日の始まりだ。
 
 3年前に始めた「お寺づくり」も手探り状態での出発であったが、多くの信徒の方と結縁し、皆さまの熱意が一妙寺に新しい本堂をお迎えてしてくださった。
 
 望んだ道とはいえ、何から初めてよいのかも分からず、足をすくませたこともある、稼ぎがなくても私を信じ、愚痴ひとつこぼさなかった妻にまずは感謝したい。

 知らない土地に赴き、布教をしお寺をつくることは決して平易な道ではない、前例もなければマニュアルもないのである。

 しかし地域社会に貢献でき、教線拡張に尽力でき、尚且つ日蓮宗のお寺がその土地に新しくできるのであれば、これほどやりがいのある任務もない。

 お寺は宗教の世界である。故に人々の心と密接に関係する。人の心ほど千差万別のものはない、午前中はあんなに優しかった人が、午後は無慈悲になっている―仏教でいう「諸行無常」の教えだ。

 そんな常に変化する「人の心」に叶ったお寺である為には何よりも「ひと手間」が大切であると考えた。納豆をいただくときもカップのまま出されるより、小鉢に盛って、ネギを添えて「はいどうぞ」と出されたほうが美味しく感じる。

 会社の店舗が大きくなり、これまでと同じ出勤時間では、同じ水準は保てない。今までより1時間早く出勤して同じ水準を保てるのである。私は住職なのでこのような表現になってしまうが、お寺も本堂の大きさや信徒の人数に比例して、あげるお経の量を増やさなくてならない。 
 今日を境に季節は別れから出会いに移る、今後とも「ひと手間かけるお寺、一妙寺」を何卒宜しくお願いいたします。

正式な落慶法要は平成26年11月3日に執り行います。

 

新住所:東京都国立市矢川3-1-8
電話番号:変更はありません

2014年04月01日