棚経最中でのお話

お盆棚経の最中、私の車は首都高速の渋滞につかまりました。どこまでも続く車のデールランプを見ながらぼんやりと考えます。「こんな時にドラえもんがいたら、タケコプターを出してもらいたい」と。空を飛べれば効率よくお勤めできると想像を膨らませます。

すると今度は「もうちょっとお金出すから、どこでもドアーのほうがいいな」と欲望がより膨らみます。

便利な世の中となりましたが、もっと時間が欲しいという方は1人2人ではないでしょう。このどこでもドアーこそ誰もが羨む一品です。

でも私はふと考えました、どこでもドアーがあったらどんな世の中になるか。まず世の中が失業者であふれます。そして完全犯罪が成り立つので、誰も外へ出掛けず引きこもります。そして口をそろえて皆こういいます。「どこでもドアーが普及する前、アナログのあの時代は良かった」と。

どこでもドアーでやってきたお坊さんのお経がありがたくないように、合理的な社会は人の心を廃れさせます。
良いお経をあげる為に、なるべく電車をつかってお参りにうかがおうと思った夏のお盆でした。

2013年09月01日