ピエロのお話

仏道修行とは精神と肉体のバランスを養う修行のことをいいます。

その昔、ヨーロッパには「ピエロ」という職業がありました。どこにいたかというとなんと王室に仕えていたとのことです。

「王様に対して普通の人が口にしたら打ち首になるようなことを自由に発言しても良い」というのがピエロの立場でした。王様もひどいことをいわれても「こいつはピエロだから許そう」と心の修行をなされました。

本音をズバズバいわれ、笑い飛ばされる。王様はそれを御自分の戒めになされました。どんな立派な方でも「自分も愚かな人間の一人なんだな」と体験できる場を持たなければならないという教えです。

ヨーロッパからトランプというカードゲームが伝わりました。御存知のように最後の3枚にはジャック、クイーン、キングと王様、王女様、王子様が描かれています。大臣や官僚たちを差し置いてカードとなったのはピエロでした。トランプの14枚目のカード、ジョーカーにはピエロが描かれております。

人は尊敬もされなければいけませんし、粗末にもされなければならない。これが1つになって「中道の生き方」が成立します。
皆さまも職場や学校なので嫌なことをいわれたら「この人は私のピエロかな」と思ってください。ほんの少しだけお気持ちが楽になります。

2013年07月15日