毒の入り口

自分の思い込みが、自分の価値観が、自分の善悪観が経験する世界を作ります。つまり人生で経験する苦楽はすべて、自分が決めていたんだと悟ることが、法華経の悟りです。法華経とは実相の教えであるといえましょう。

 毒舌といいますが、どんな悪口、非難にも毒はありません。この悪口が毒舌になるのは、それを聞いた人が自分でその言葉に毒を入れるんです。言葉に毒はありません。聞いた人がその悪口に毒を盛っており、その人の価値観が毒を作ります。
  
 でもこれを悟るためには大変な行が必要です。原理は簡単なのですが、こんな図式を学んでも人間は悟れません。しかし、悟りの図式はこれなんですよ。
 
 問題が起きたときに、一番大切にしなくてはいけないのは、自分はどんな信念体系をもっているかということに気付く事と、自分は相手の言動に苦しんだのでなく、自分の信念体系によって喚起された感情によって自分は苦しめられていることに気付く事。あなたの信念が時にはあなたを喜ばせ、時にあなたを苦しめる事に気付くこと。言うのは簡単ですが、とても大変です。これを体得するためには辛い道を歩まなければなりません。

 しかしこれを悟れば「罪を許せる人間」になります。苦の娑婆といわれるこの世界に仏の世界、菩薩の世界、温かく丸い世界をつくるには、自分の信念体系を見直し、修正すること。

座禅を組み、自分を追い込み、悟る。禅宗の修行はわかりやすく簡単です。怒りを怒りとせずに、許す。
昔から花は桜木、人は武士といわれます。。それは武士道精神の中に人を許すことがあるからでしょう。

悪だから裁くという一点張りの世界では、人を許すことのできない社会はとても住みづらい社会です。

自分の人生に「許しの歴史」を構築されてください。

2012年11月01日