住職のミタ 身延山参拝記

1月29日、一妙寺参拝団一行は日蓮宗総本山、身延山久遠寺に参詣致しました。前回6月の輪番法要に続き2回目の参拝旅行となります。

 今回は24名の御参加を賜り、中型バスを借りて出発。饒舌なバスガイドさんの案内に車内が和み、東名高速道路を一路西へ。途中には富士の霊峰を仰ぎ、その優雅な裾野に一同が見とれました。ゆるりと流れる時間に気持ちが浸りつつも、身延山の門がみえれば緊張の糸がきゅっと締まります。住職の発音にて御題目をお唱えしながら山門をくぐり、昼食を身延山志摩坊にて名物湯葉御膳を頂きました。

 身延山は霊験あらたかな祖廟のある西谷と、陽光に恵まれた東谷が背中をあわせており、その中腹にできた斜行エレベーターに乗車し本山へあがることができます。午後1時より今回の旅の目的である「東日本大震災慰霊法要」を参詣者24名と共に厳かにお勤めさせていただきました。

 南三陸町の防災マイクや、津波の押し寄せる火の見櫓に響く半鐘へ追慕の念、最後まで非難を呼びかけた職員方、警察官、消防団員、自らの使命を果たそうと奮闘しながら尊い命を落とされた方の声なき声は私共と無縁ではありません。何でも絆でくくると、それは収まりのいい物語になってしまいます。道徳や報道が美談にとどまらない為にも、人間が自然への畏怖を忘れない為にも、私共は祈り続けたいと思っております。ここに鎮魂と新生の為に御題目をお唱えし、祖山への参拝へ同行くださいました各位に心より感謝申し上げます。

2012年03月01日