心の草

「煩悩無数誓願断」

これは四弘誓願(しぐせいがん)のよばれる台詞の1句です。菩薩が仏道を求めるとき、最初に立てた4つの誓願のことであり、「煩悩は無数だが、全て断つ」という意味になります。

煩悩とは私達の心身を悩ます好ましくない心の現象ーこの総称を「煩悩」といいます。

その煩悩に対する求道者の誓願のひとつです。

「断」は断絶でなく「超える」という意味で、整理整頓といっても良いと思います。人間は生きている限り、煩悩がなくなることはありません。無くせないものを無くそうとするのも、これもまた煩悩なのです。

煩悩は無くなるものではありませんが、教えを聞いて整理や整頓はできるものです。無限の煩悩がいっせいに起きるものではありません。煩悩が起きたら、そつ都度1つずつ煩悩を教えに従って調教していくところが誓願であると思います。

南無妙法蓮華経というお題目を御本尊の前にてお唱えし、煩悩を整えます。

私は娘に「庭の草は取っても取っても生えてくる。庭をきれいにするには、目のついた草はすぐに除くこと。すると庭にはいつも草がない」と教えます。
心の草は抜いて捨てるのではなく、そのまま心田の肥料にしましょう。

草取りはくさとりであり、苦悟りです。苦を抜けば悟りが残るように、心の草を1本除くことが仏さまの教えです。

2012年02月01日