身延山参拝の御案内

仏教では我々人間のことを「凡夫(ぼんぶ)」といいます。仏と地獄の間に生かされ、右にも寄らず左にも寄らず、上にも行かず下にも行かず、真ん中の「丁度良い具合」を「凡そ(おおよそ)な加減」とする生き方を、悟りへの道しるべと示されております。

 しかし、言うは易し、行うは難し、浄土で生きる為のお教えはなかなかの難物であり、またそこに仏と人と地獄の妙があるのかもしれません。

 私の周りにも「信心深いほうではない」という方が多くいらっしゃいますが、皆さまも人知を超えたものに救いをお求めになったことがおありだと思います。あらゆる宗教に期待される役割ですが、平安末から鎌倉時代に多くの仏教宗派が生まれましたのは、絶えぬ戦乱や天災と無縁ではなかったからです。祈りによって光明を見出し、出家して寺で修行を積まなくとも、南無妙法蓮華経とおいうお題目を唱えれば、世の天変地異から救われるという、革命的な日蓮大聖人のお言葉と姿勢は多くの方が魅了されていきました。

 今年は未曽有の天災と人災に襲われ、明日を描けず、立正安国論に著される様相を呈する一年となりました。脈々と継がれる日蓮大聖人のお教えは色あせることはありません。癒しをもとめて訪れるのも結構です。身延山には日蓮大聖人の魂が宿り、私共をお待ち下さっておられます。復興を祈り、新春の身延山参拝をさせて頂きましょう。

2011年10月01日