中外日報の記事

国内開教師第1号の赤澤貞槙氏の布教拠点、一妙結社(東京都国立市)が、一妙寺として宗門の寺院認証を受けた。

 赤澤氏が国内開教師に任命されたのは2010年。当初、駅前でチラシを配ったが法要の依頼は来ず、一時ノイローゼ状態に陥った。葬儀社などから依頼される法要を引き受けては法話で縁づくりに務め、毎月お経の会を開くなどするうち少しずつ信徒が増えてきた。

 3年ほどで、JR矢川駅徒歩10分の所に堂宇を建立。看板以外は外観からお寺とは分からない、一般の家屋のような造りにした。お寺に敷居の高さを感じていた人たちも入りやすいようにとの配慮だ。宝前には信徒のフラワーデザイナーが季節の花を飾ってくれ、「漆塗りの荘厳を整える余裕はないが、生花でシンプルな堂内のたたずまいが生かされた」と赤澤氏は喜ぶ=写真。

寺院認証されたのは3月。信者数などによって「寺院」「教会」「結社」に区分されるが、一妙寺は結社から一足飛びに寺院に昇格した。赤澤氏は「多くの方々に支えられて寺号公称できることになった。今後も布教に精進したい」と感謝する。

 次の目標は宗教法人格取得だ。一般に宗教法人設立に必要とされる3年程度の活動実績はすでに積んでいる。たびたび都庁に足を運び申請の相談を重ねてきたが、「認証にはまだ時間がかかりそう。宗教法人でないからといって布教で困ることはないが、宗教法人になれば社会的信用も増すだろう」と話し、地道に努力を続けていく考えだ。

 2人目の国内開教師・渡邊源昇氏も、埼玉県越谷市で境内地を取得し本堂建立の準備を進める。宗務院では来年以降に3人目の募集を行う予定だが、赤澤氏は「自分らしい方法で、新たな開教を進められる人材に出てきてほしい」と願っている。

 

【記事紹介】中外日報2017年6月9日号掲載

2017年08月01日