上棟式の記事


2010年9月に日蓮宗初の国内開教師に就任した赤澤貞槙師(東京都国立市、一妙寺住職)の新拠点の建築工事が着工。1日、工事の安全を祈る上棟式を執り行った。

 

日蓮宗では国内開教師制度の導入時に自立までに10年程度と想定しており、約3年での新寺建立は予想外の速さといえる。 新寺建立の場所は同じ国立市内の矢川3丁目で、JR南武線矢川駅から徒歩約10分。敷地は約60坪で3階建て。1階の本堂の上には部屋を作らないよう設計に工夫がなされているという。

 

建物は年内にも完成するが、外構を含めると来年1月に竣工する見込みだ。 上棟式当日は、熱心な信徒たちが「仕事を抜けて来ました」と平日にも関わらず参集。最近では法話会に30人以上もの人々が法話を聞きに訪れるようになった。信徒の1人は、現在の借家では「足の踏み場もないですよ」と嬉しそうに語り、「今では常連さんだけでなく新しい人が多く来ていますからね。本当に完成が待ち遠しいです」と落慶を待ち望んでいた。

 

上棟式の後、赤澤師は信徒並びに宗門や有縁の教師の協力への感謝の思いを述べながら、これまでの活動について振り返り「お寺が持つ底力みたいなものは、実際やってみないと分からない部分もありました。これが飲食店などであったら、私はここまでできなかったでしょう。それだけ宗教は、裾野が広いのだと思いました」と感無量。 さらに「お寺離れとか宗教離れとか言われていますが、そんなことはないですね。自分の感じ方1つで裾野を感知できるし、できなくもなる。どんな人でも持っている宗教的な気持ちに関わらせていただくことを忘れずにいたい」と気を引き締め「1つのことを乗り越え度に、色んな発見がある。修行っておもしろいなと思います」と今後の布教活動に思いを新たにしていた。

 

【記事紹介】仏教タイムス2013年10月号掲載


2013年10月01日