ゼロからの積み重ね

 

国内開教師としてスタートした赤澤貞槙師(36)が東京都国立市一妙寺が宗教法人を設立するための承認辞令伝達式が3月27日、大田区日蓮宗宗務院で行われた。

赤澤師は、都市部郊外の人口過密地域での布教を目的とした、日蓮宗募集の初の国内開教師。平成22年10月に活動を開始して以来、約6年での宗教法人格の取得となった。式では赤澤師が、「今日までさまざまな人たちの指導を賜り、寺号公称をさせていただきました。このありがたさを忘れず今後も布教に尽力したい」と挨拶した。
 

赤澤師は寺ではない家庭で育ったが、身延山高校や立正大学に通うほか、寺院での修行や山務員を経験しながら、着実に布教力を高めてきた。もともと寺院建立を思い描いていたなか、日蓮宗の国内開教師の制度を知り応募。選考会では、赤澤師の緻密な布教計画が評価され5人の応募者のなかから選ばれた。しかし、日蓮宗からは3年間の助成が約束されたものの、檀信徒ゼロで布教所さえもない状態からのスタートだった。当初は挫折感を味わいながらも、地道に布教活動を続け、平成24年には「国立布教所」から「一妙結社」へ、26年には現在地に本堂を建立。そして今回の日蓮宗一妙寺として新たなスタートとなった。

 

【記事紹介】日蓮宗新聞2017年4月号掲載


2017年05月01日