お寺作りのスタート

父はサラリーマンですが私は幼い頃より僧侶になることを決めており、地元中学校を卒業後出家を致しました。
門を叩いたのは日蓮宗総本山である身延山久遠寺、尊い修行をさせて頂きこの経験は私が生涯忘れることの出来ない宝であります。

志を同じくして、門を叩いた修行仲間の約9割が寺院の子息でありました。卒業後の進路はというと大抵の者は故郷へ戻り副住職として活躍される、私は在家出身の為、継ぐお寺もなく大きな寺院に住みこみで奉公するという毎日を送っておりました。

年齢も30代に突入し、今のままでは僧侶として世の中に何もお返しできていないと感じた私が流転の末、ようやく辿りついた答えが「寺に籠るのではなく、多くの方と社会的な繋がりを持つ」こと。家を借りその中に小さな仏さまをお祀りし信徒の方と共に「新しいカタチのお寺」をつくっていくという生き方でした。

覚悟を決めた私はそれまでお世話になっていたお寺を離れ、不動産物件巡りへ。そして昨年11月東京都国立市内に「日蓮宗国立布教所」をオープン。賃貸物件の一室を小さな本堂として活動を始めさせていただきました。

スローガンに「育寺」という言葉を掲げ、布教の為に作成している寺報には「育寺日誌」と命名し、私の人生を賭けた挑戦が始まりました。

2010年12月01日