お坊さんの役割

「亡くなった故人様が主役ではあるけれど、故人様をお送りする私たちにとってのお葬式」。この部分に住職は精一杯お応えいたします。

その答えは「わかりやすい通夜説法」と「故人様へ語り掛ける引導のお作法」

私たちにとりましても亡くなった方が安住の地へ向かうために導師が何をしているのか?を皆さまに知って頂くことはとても重要なことだと考えております。 皆さまに安心していただけますように、心を尽くして大切にお送りしたいと思っております。

 

お葬式はお旅立ちの無事を保障します

あちらの世界(彼岸)へ旅立つには、死出の山や三途の川を渡らねばなりません。道中は車や舟に乗ります。これらは「大乗仏教」という乗り物です。

読まれる経典やお釈迦さまの教えが乗り物となります。

私どもはお旅立ちの心持ち、死出の山の登り方、三途の川の渡り方を故人さまへお伝え致します。

お旅立ちの心持ち

仏教の基本は諸行無常の教えです。「変化するが故に子の成長がある・・・」どうかこの教えをお旅立ちのお心持ちとなさってください。 お経は難しく、何をいっているのかわかりません。現代語訳でも私たちはいまいちよくわかりません。でもこれはお釈迦さまの教えですから、一文字一文字に意味がある、お経の音だけでも利益がある。そう感じながら手を合わせてください。

死出の山を登ります

人間は常に変化するもの、1つの処に留まることができません。満たされない存在としてこれを「一切皆苦」と申します。 しかし人間は知識や知恵、感謝する気持ち、敬う気持ちをもてばそれなりに満足できることも知りました。実際は暗闇なのに、星が点在しているだけで「満天の星」と悦べます。 この気持ちが山へ登るときに出現する車の乗車券となります。

三途の川を渡ります

私たちは日常生活の中で、汚いものはトイレに流します。お風呂では身体についた汚れを流します。 物質だけではありません。精神においても過去の因縁、わだかまりは全てお水に流します。 お水の働きは「汚いものを流してくれる」「きれいなものに変えてくれる」です。 今生で口にできなかったお気持ちは川に流し、きれいな心で浄土へお向かいください。